2018年06月15日号
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artscapeレビュー

台日建築新鋭交流展 Coming of Age 系列活動「當代日本/台灣建築現象談議」

2012年07月15日号

府都建築文化会館(白鷺灣建築文化館)[台湾・台南市]

台南の府都のホールにおいて、日本と台湾の若手建築家が参加した「日台新鋭建築家交流展 自然系建築」に連動したシンポジウムが開催された。藤本壮介のレクチャーに続き、筆者は「21世紀のモニュメント」と題して、彼がコンペで勝利した台湾タワーに関するコメントを行なった。これは高さや垂直性を志向する塔ではない。実際、細長いプロポーションではなく、横方向にも伸びている。かといって、最大の床面積を得るべく、フロアを積層させた高層ビルでもない。なぜならば、内部は空っぽであり、吹抜けの下に大きな広場を抱えている。すなわち、藤本の提案は、タワーそのものの概念を変えてしまう、オルタナティブ・モダンの建築なのだ。もはや「タワー」に代わる言葉が必要だろう。

写真:藤本壮介の台湾タワーの模型を上からのぞく

2012/06/30(土)(五十嵐太郎)

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