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artscapeレビュー

中島麦「wandering──色・時・旅、記憶の記録」

2012年10月15日号

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会期:2012/09/01~2012/09/23

奈義町現代美術館[岡山県]

旅の記憶や日常的な風景などをモチーフに絵画作品を発表している中島麦が奈義町現代美術館で個展を開催していた。私は、館の喫茶スペースで行なわれる「アーティストカフェ」(アーティストトーク)の開催日に訪れることができた。中島が日常で感じていること、作家としてのスタンス、コレクションしているものなど、見る側にとってはたいへん興味深いアーティストの日頃の生活が和気あいあいとした雰囲気のなかで語られ、その場にいた参加者たちがみな楽しそうな表情だったのが印象に残る。展覧会は、こんなにも!?というほどの展示ヴォリュームもさることながら、改めてその作品群の色彩の美しさに目を奪われるような内容。中島麦の制作の歴史をたどるものでもあり、これまでの表現の変遷もうかがえて、壮観な眺めの「風景」と一人の作家の「旅」が広がる素晴らしい展覧会だった。ちなみにこの日、全国の美術館の「ギャラリートーク」を記録、公開するCURATORS TVというサイトを運営している方と出会った。学芸員によるギャラリートークやアーティストトークは、さまざまな展覧会で開催されているが、それに参加できるチャンスは少ないものだ。こんなサイトがあるとはとても嬉しい。

2012/09/15(土)(酒井千穂)

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