建築を彩るテキスタイル──川島織物の美と技:artscapeレビュー|美術館・アート情報 artscape

2018年08月01日号
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建築を彩るテキスタイル──川島織物の美と技

2012年11月15日号

会期:2012/09/06~2012/11/24

LIXILギャラリー[東京都]

江戸末期に京都で創業した川島織物は、明治維新とともに呉服商から織物貿易へと事業を転換していく。その目玉となったのが、若冲をはじめとする名画を綴織で再現した美術織物。これを壁に掛けて室内装飾としたというから、西洋のタペストリーと似たようなもんだろう。戦前にはセントルイス万博やパリ万博にも出展している。こうした美術織物にしろタペストリーにしろ、色のついた糸を織って1枚の絵にするのだから、布の上に絵具を塗る絵画より耐久性がありそうなもの。たしかに織物だから絵具の剥落はないものの、退色の心配があるかもしれない。結局、絵画(とりわけ油絵)がいちばん長持ちする。

2012/10/19(金)(村田真)

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