児玉靖枝「深韻──風の棲処」:artscapeレビュー|美術館・アート情報 artscape

2018年08月01日号
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児玉靖枝「深韻──風の棲処」

2012年11月15日号

会期:2012/10/04~2012/10/28

ギャラリー21yo-j[東京都]

大中6点の展示。6月に京都で見たときは、以前からの木の枝を描いたシリーズだけでなく海中の絵があったので、今回も見られるかと思ったら、海中シリーズはひと区切りついたらしく再び木の枝に戻っていた。木の枝といっても2点は秋らしく枯葉色に染まった木立の風景を描いたもので、4点が樹木を見上げた枝葉の情景。よく見ると、前者2点は木立のオーカーを基調に空の青灰色がのぞくのに対し、後者4点は逆に、大きく塗られた青灰色の空をバックにオーカーの葉を描いている。絵が相互に呼応し、展示全体でひとつの作品(インスタレーション)として成立している。いや展示室内だけでなく、窓から見える木立も含めて体感してもらおうとしているのかもしれない。今回は自然光で見てもらうため午後5時で閉廊というのもそのことを裏づけている。

2012/10/21(日)(村田真)

2012年11月15日号の
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