2018年10月15日号
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artscapeレビュー

新道牧人 展「medium ミディアム」

2012年11月15日号

会期:2012/09/25~2012/10/07

アートスペース虹[京都府]

新道牧人の久しぶりの個展。黄色く光るネオン管と、緩やかにねじれ絡まった状態の紐のオブジェが空中に浮かんでいるようなインスタレーション。会場は、黒いネットで仕切られていて、ネットの格子越しに見ると、そのネオン管や絡まる紐がわずかにゆらりゆらりと揺れている。壁面に映る影のせいもあるだろうか、ネットを隔てそれらを見ると、近くで見たときの質感や重量感のイメージとはうらはらに、心もとない不安定なものにも感じられるから不思議だ。柔らかいネットの間仕切りが全体に緊張感を与え、向こう側の空間との距離も意識させられる。日頃、われわれが頭のなかで考えたり思い描くもののイメージと、実際につくりだしたり体験しているものごととのあいだにあるギャップ、ねじれやズレのようなものに目を向ける新道の新作はシンプルでスマートな表現だが味わい深いものだった。


会場風景

2012/10/02(火)(酒井千穂)

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