2024年03月01日号
次回3月18日更新予定

artscapeレビュー

六甲ミーツ・アート──芸術散歩2012

2012年11月15日号

会期:2012/09/15~2012/11/25

六甲ガーデンテラス、自然体感展望台 六甲枝垂れ、六甲山カンツリーハウス、六甲高山植物園、六甲オルゴールミュージアム[兵庫県]

「六甲ミーツ・アート──芸術散歩」は現代アートをピクニック気分で鑑賞、というとおり、森の中や六甲山上の各施設屋内外に展示作品が点在していて、歩いて楽しむ展覧会だ。まず鉄道の最寄り駅に着いたら六甲ケーブル駅まで移動し、ケーブルカーで六甲山上まで上るのだが、その後はバス移動するほうが良い距離の会場もあるのでちょっと体力も時間も必要だ。しかし遠足気分で天気の良い日に訪れたなら、作品鑑賞だけでなく、山からの展望、美しい紅葉、鳥の鳴き声など、いろいろと楽しめて最高だ。会場は8カ所。受付でもらえる公式周遊マップには、各展示場所の鑑賞済みの作品にスタンプを押してチェックする欄もついているのでスタンプラリーのように巡ることができて便利。43作品の欄があったが、実際に展示を見ることができたのは41作品だった。個人的には特に、紅葉も素晴らしい六甲高山植物園の展示が気に入った。さすがに六甲山は市街とは違って寒いのだが、まだ会期はあるので興味のある方にはぜひ薦めたい。


左=公募大賞グランプリ作品 今村遼佑《森と街灯》
右=久門剛史《jazzと虫》
ともに、六甲高山植物園


左=中川洋輔+藤原直矢《霧がつくる輪郭》(六甲オルゴールミュージアム)
右=開発好明《物干川》(六甲山カンツリーハウス[中央入口より])

2012/10/26(金)(酒井千穂)

2012年11月15日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ