artscapeレビュー

SSDハウスレクチャー 「線の事件簿」松田行正

2013年01月15日号

会期:2012/12/18

阿部仁史アトリエ[宮城県]

仙台の卸町にて、デザイナーの松田行正が自ら手がけた大量の本を会場に持ち込み、レクチャーを行なった。二次元的なグラフィックにとどめるのではなく、本という三次元のモノへのこだわりが強く感じられる内容だった。個人的にも『線の事件簿』でファンになり、筆者が編集委員長のとき『建築雑誌』の表紙デザインを依頼したことがある。毎年、牛若丸で自由に好きな本をつくっているが、実は恒例のライブで喜ばれるお土産からスタートしたとのこと。またデザイナーの資質に加え、もともと編集者的なセンスが根源にあったことを知る。

2012/12/18(火)(五十嵐太郎)

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