artscapeレビュー

加賀美健「SPICY!!!」

2013年03月15日号

会期:2013/01/25~2013/03/03

ナディッフギャラリー[東京都]

作家も作品も知らずに行ったら、ウンコチンコ系の作品がところ狭しとひしめいている。これは想定外。なんというか、ウンコやチンコに異常な興味を抱く肛門期をそのまま大人まで引きずってしまったような作品、といったらいいか。十字架にパンティをはかせたり、ぬいぐるみの動物のお尻から巨大ウンコが出ていたり、ブラピやディカプリオの顔写真つきビニール袋にウンコ(模型)を入れたり、躊躇とか深慮とかまるで感じられず、嬉々としてつくっている様子なのだ。とはいえ、作品間の距離が一定に保たれていたり、なにをどこに配置するかもそれなりに計算した形跡がうかがえ、作家としての強い意識が感じられる。

2013/02/17(日)(村田真)

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