artscapeレビュー

《石川近代文学館》《石川県立歴史博物館》《金沢くらしの博物館》ほか

2013年05月15日号

会期:2013/04/03

[石川県]

久しぶりに金沢の近代建築群をまわる。建築史の勉強を始めてすぐ見て、それ以来だから、20年ぶりくらいになるだろうか。空襲や地震などの被害を受けなかったこともあるが、石川近代文学館(旧制第四高等中学校本館)、石川県立歴史博物館、金沢くらしの博物館(旧制金沢第二中学校)、旧陸軍金沢偕行社、陸軍第九師団司令部庁舎など、改めて明治の建築がよく残り、しかもリノベーションされながら、活用されていることを確認した。かといって過去に囚われるのではなく、相変わらず美しい空間をつくる谷口吉生の鈴木大拙館、工藤和美の金沢海みらい図書館など、新しい現代建築も着実に増えている。こうしたまちの雰囲気は、どことなくヨーロッパの中規模都市を思い出させる。

写真:左上=《旧第四高等中学校本館(石川近代文学館)》、左中=《旧陸軍金沢偕行社》、左下=谷口吉生《鈴木大拙館》、右上=《石川県立歴史博物館》、右中=《旧陸軍金沢偕行社》、右下=堀場弘+工藤和美《金沢海みらい図書館》

2013/04/03(水)(五十嵐太郎)

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