artscapeレビュー

Playback

2013年05月15日号

あいちトリエンナーレ2013の映像プログラムで参加する三宅唱監督の映画『playback』を見る。現在と過去を行き交う物語なのだが、過去のシーンでは、特別なメイクをすることなく、四十手前の俳優がそのまま学生服を着るために、やがて時間軸がこんがらがってくる。こういった時間の移動もさることながら、空間の移動シーンが素晴らしい。そして構築的な画面のつくり方。震災でマンホールが隆起し、破壊されたままの水戸の道路をスケートボードで越えていくシーンが印象的だった。

2013/04/15(月)(五十嵐太郎)

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