2017年11月15日号
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artscapeレビュー

北浦和也 木彫展

2013年06月15日号

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会期:2013/04/23~2013/05/05

ギャラリーモーニング[京都府]

3月末より2週間あまり、モロッコでのアーティスト・イン・レジデンスに参加していた北浦和也。今展には、その滞在中に制作した作品を含む木彫28点のほか、ドローイングも31点展示されていた。動物や人物、身のまわりの道具などをモチーフにした木彫は、組み合わせたイメージや、どことなくトボケたそれらのそれらの表情にも愛嬌があり、見ているとつい口元が緩む。カラフルな着彩といまにも動き出しそうなそれぞれのポーズはリズミカルで軽快な印象なのだが、かといって木そのものの材質感や存在感は薄くはなく、しっかりと感じられるのが魅力的な作品だ。全体的には小さめの作品が多かったのだが、平等院の雲中供養菩薩像から着想を得たという《夢中ぼさつ》、モロッコの海辺で拾った流木や椅子の脚といった廃材類を用いて制作した《Found objects》シリーズなど、作家の豊かな発想力とセンスが散りばめられた空間になっていて愉快だった。


左=会場風景
右=北浦和也《夢中ぼさつ》

2013/05/05(日)(酒井千穂)

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