2018年02月15日号
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artscapeレビュー

稲垣元則 427 Drawings

2013年07月01日号

会期:2013/06/15~2013/07/13

ギャラリーノマル[大阪府]

ギャラリーの4つの壁面は、大量のドローイングで埋め尽くされていた。作品のサイズはすべてB4。なかにはかなり日焼けしている作品もある。それもそのはず、本展は稲垣元則が21年前から日々描き続けている膨大な数のドローイングのなかから、427点を選んで展示しているのだ。作品は緩やかに年代順に展示され、同時に類似するイメージ同士が集合するように配置されている。説明文の類はないが、作品を見ていると一作家のイマジネーションの変遷が十分感じ取れる。なかには、稲垣自身はいまさら見せたくない作品も混じっていたが、展覧会の趣旨を尊重し、あえて出品したそうだ。見せ方はシンプルでも、コンセプトを徹底すれば展覧会は面白くなる(もちろん作品の質が保たれていることが前提条件だが)。本展はその見本である。

2013/06/15(土)(小吹隆文)

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