artscapeレビュー

サイレントアクア2013

2013年10月15日号

会期:2013/08/31~2013/09/08

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA[京都府]

京都市立芸術大学主催の東日本大震災被災地支援チャリティーオークション。3回目となる今年は291名の作家が参加。学部生、院生、留学生、教員、旧教員、卒業生、修了生などのハガキサイズの小品、674点が展示された。誰の作品なのか見てすぐにわかるものもあるが、作家名を伏せたサイレントオークションで、落札後にしか作家名がわからない。そのため多面的な楽しみ方ができる機会で魅力的だ。私は2度会場へ足を運んだのだが、最終日にはほとんどの展示作品に、入札されていることを示すシールが貼られており、その盛況ぶりも窺えた。残念ながら欲しい作品を落札することはできなかったが、その作品と落札者が再会することに想像を巡らせるのもなかなか愉しい。オークションは収入から経費分を差し引いた全額が復興に関わる活動をしている団体等に寄付される。今回は、全出展作家名と展示作品を掲載したカタログも制作、販売される予定とのことで、この活動が続けられている意義と今後の可能性について考えさせられるものにもなりそうだ。

2013/09/08(日)(酒井千穂)

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