2018年10月15日号
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artscapeレビュー

都市とシンクロする1,000人の提灯行列 高橋匡太《Glow with City Project》(あいちトリエンナーレ2013)

2013年10月15日号

会期:2013/09/21~2013/09/22

ルート:白川公園・名古屋市科学館→長者町→オアシス21→愛知芸術文化センター[愛知県]

「あいちトリエンナーレ2013」の作品のひとつで、9月21日と22日の二日間だけ開催された高橋匡太による提灯行列のプロジェクト。これは、名古屋市科学館、長者町のアーケード、オアシス21、愛知芸術文化センターなど、ライトアップされた各建物の光と、1,000人の参加者たちの持つ提灯のLED電球の光がシンクロして、紫、青、緑、赤、と色とりどりに変化していくというもの。高橋を先頭にして行列に参加する人々が白川公園を出発し、長者町のアーケードを抜けてゴールの愛知芸術文化センターまで約1時間かけて歩くという催しだった。一日目の9月21日には800人ほどの参加者だったと聞いたが、二日目のこの日はもっと多かったかもしれない。夕方、白川公園のスタートからゴールまで私も行列について行った。歩いていると道路脇のあちこちから「わあ、なにあれ!」とか「見てあれ!」とか「綺麗な行列が通ってる!」とかいろいろな声が聞こえてくる。先回りして歩道橋や大通りの反対側などからも眺めてみたが、柔らかく変化していく提灯の光の波が幻想的で美しい光景だった。朝から美術館や各会場の展示を見てまわり、私はこの行列がスタートする夕方にはすでに疲労しきっていたのだが、この日見た作品のなかでもっとも感動したプロジェクト。見ることができて本当によかった。高橋匡太さんに感謝。


提灯行列の風景
撮影=牧野和馬


ゴール地点(愛知芸術文化センター前オアシス21より)
撮影=牧野和馬

2013/09/22(日)(酒井千穂)

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