artscapeレビュー

入江早耶 個展「見出されたかたち」

2013年10月15日号

会期:2013/09/07~2013/09/28

東京画廊[東京都]

消しゴムのカスを使って造形する作家。今回はドガの踊り子、ピカソの裸婦像、岸田劉生の麗子像など名画の絵葉書を消しゴムでこすって消し、出たカスでこすりとった人物像を小さなフィギュアのように再現している。つまり平面の人物像が立体に転換されているわけだ。よく見るとモデルのポーズや持ち物が原画と違うが、これは立体化されることで戸惑うモデルの心情を表わしたものだそうだ。芸が細かいし、よくできている。それだけに見事な「職人技」としか見られない恐れもある。

2013/09/14(土)(村田真)

2013年10月15日号の
artscapeレビュー