4. temporal pattern:artscapeレビュー|美術館・アート情報 artscape

2018年08月01日号
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artscapeレビュー

4. temporal pattern

2013年10月15日号

会期:2013/09/06~2013/09/08

愛知芸術劇場 小ホール[愛知県]

愛知芸術文化センター、小ホールで上演された梅田宏明の「4.temporal pattern」は、インド、カンボジア、台湾という異なる背景をもったダンサー3人を、あえて揃えず、それぞれの個を残したまま振り付けた作品である。こうした部分と全体の関係から、建築家の吉阪隆正の言葉「不連続統一体」を想起した。そして梅田自身がソロで踊る「Holistic Strata」は、舞台のセンターでほとんど立ち位置を変えず、移動しないのだが、床と壁の全面にプロジェクションされた映像により、超高速で空間が動くような印象を与える。動く建築としての拡張された身体運動だ。粒子に解体された身体は、輪郭を失い、透けて、宙に浮くかのよう。場所を変えず、高速移動する梅田宏明は、あいちトリエンナーレのテーマ「どこに立っているのか」を体現し、「揺れる大地」のような動く空間だった。

2013/09/08(日)(五十嵐太郎)

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