あいちトリエンナーレ2013「フェスティバルFUKUSHIMA in AICH!」:artscapeレビュー|美術館・アート情報 artscape

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あいちトリエンナーレ2013「フェスティバルFUKUSHIMA in AICH!」

2013年10月15日号

会期:2013/09/07~2013/09/08

オアシス21[愛知県]

オアシス21で開催された大友良英によるフェスティバルFUKUSHIMA!のオープニングは、観衆にまぎれ、あちこちに散らばった老若男女、さまざまな楽器をもった人たちが、ルールに基づく、シンプルなリズムとメロディによって即興的なオーケストラを奏でる。梅田が振り付けた3人のダンスのように、ばらばらの個性を維持しながら、ひとつの音楽としてのうねりとエネルギーを発散する。最後の盆踊り大会は、それぞれに人の輪がまわる櫓が林立するなか、遠藤ミチロウが歌い、多くの地名を連呼したり、「ええじゃないか、ええじゃないか」とみなが合唱した。音楽の力で、おばあちゃんからパンクの兄ちゃんまで、さまざまな人が一緒に踊る風景は幸せな気分をもたらし、感動的である。大勢に混じって、梅田やアジアのダンサーも踊っていた。フェスティバル福島は、あいちトリエンナーレのテーマ「復活」にふさわしいイベントである。テーマに土建屋的な「復興」ではなく、精神的な「復活」の言葉を選んだのは、まさにこれだった。ちなみに、原発事故が大したことではないと言って、東京オリンピックが決まった日に、あいちでは福島を想う、福島発のイベントを開催することができて本当によかったと思う。

2013/09/08(日)(五十嵐太郎)

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