artscapeレビュー

密る日に 藤本絢子 Exhibition

2013年12月01日号

会期:2013/11/02~2013/11/17

京都東急ホテル ギャラリーKAZAHANA[京都府]

金魚をモチーフにした、赤、黒、白などの斑点が画面いっぱいに広がる絵画作品で知られる藤本絢子。近年の作品は抽象化が一層進み、《天の川シリーズ》と題された作品では、色数の増加とラメ・パウダーの使用もあって、蒔絵のごとき装飾美が感じられる。同時に、現代の女性たちの間で流行するネイルなどのデコ文化とも共通性が感じられ、古典と現代の両方に繋がっているのが興味深い。京都では2年ぶりとなる本展では、学生時代の作品も含む約20点が出品され、彼女の作風の変遷が概観できた。また、花をモチーフにした作品や、百貨店のプロジェクトで制作した浴衣も花を添えていた。

2013/11/12(火)(小吹隆文)

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