フランス印象派の陶磁器1866-1886──ジャポニスムの成熟:artscapeレビュー|美術館・アート情報 artscape

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フランス印象派の陶磁器1866-1886──ジャポニスムの成熟

2014年05月15日号

会期:2014/04/05~2014/06/22

パナソニック汐留ミュージアム[東京都]

北斎漫画から絵柄をパクったブラックモンの絵付け皿をはじめとするジャポニスムな陶磁器の展示。いまそんなことやったら著作権侵害で日仏の外交問題に発展しかねないけど、もう150年近くも前の話だから、逆にフランス美術に影響を与えたと優越感に浸る日本人のほうが多いに違いない。ジャポニスムではないが、まるで油絵のような鮮やかな色彩と筆触が再現されるバルボティーヌと呼ばれる技法の壷も出ている。これは油絵を描くように絵付けするため、描きやすいように壷も四角く扁平なかたちをしているのが興味深い。壷がタブロー化してるのだ。ところで、陶磁器そのものは印象派と直接関係ないのに、「フランス印象派の陶磁器」と銘打っているのは客寄せのためか。たしかにブラックモンは第1回印象派展に参加してるけど、そのとき出したのは銅版画だったし。その帳尻合わせか、モネ、ルノワール、ピサロ、シスレーら印象派の絵画も申しわけ程度に展示されていた。

2014/04/17(木)(村田真)

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