artscapeレビュー

「ヨコハマトリエンナーレ2014」第4回記者会見

2014年05月15日号

会期:2014/04/22

横浜美術館レクチャーホール[神奈川県]

前回、作家アーティストが7組しか発表されなかったんで心配したけど、今回新たに55組を加え、なんとか体裁を整えてきた。新たに決まったのはマレーヴィチ、マグリット、ウォーホル、松本竣介、松澤宥など物故者ばかり、ではなくもちろん現役もいる。ヴィム・デルボア、サイモン・スターリング、グレゴール・シュナイダー、やなぎみわ、笠原恵実子、大竹伸朗など。この顔ぶれから「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」というテーマが浮かび上がったのではなく、まずテーマを設定し、それに沿って人選が進められていったようだ。だから個々のアーティストは森村がつくりあげる物語に奉仕する要素ともいえなくもない。もう展覧会全体が森村の壮大な作品になるんじゃないか。それはそれで楽しみではあるが。

2014/04/22(火)(村田真)

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