アトリエ・ワン:マイクロ・パブリック・スペース:artscapeレビュー|美術館・アート情報 artscape

2018年08月01日号
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アトリエ・ワン:マイクロ・パブリック・スペース

2014年05月15日号

会期:2014/02/15~2014/05/06

広島市現代美術館[広島県]

広島現代美術館にて、アトリエ・ワンの「マイクロ・パブリック・スペース」展を見る。ホワイトリムジン屋台やマンガ・ポッドなど、彼らが越後妻有や韓国など、国内外の芸術祭などで制作してきた家具以上、建築以下の作品の全員集合と言うべき内容だった。ゆえに最後の部屋の模型群を除いて、基本的に体験できる1/1の空間を出現させている。美術館の吹抜けには、これを使って下階に降りる新作のインスタレーションを挿入する。展示の後半では、世界各地の街と人のふるまい観察も、映像やドローイングなどでまとめて紹介していた。彼らが住宅設計の活動と平行して、小さな公共スペースの可能性を考えてきた軌跡がよくわかる。コレクション展は、幾何学をテーマとしていたが、さまざまな絵画を横一列につなげた展示が興味深かった。ところで、同じ日に名古屋市美と広島現代美を見たのは初めてである。ともに1980年代の黒川紀章の美術館三部作になっているだけに(もうひとつは埼玉県立近代美術館)、共通点と相違点がすぐに比較できる体験だった。

2014/04/26(土)(五十嵐太郎)

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