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artscapeレビュー

猿の惑星 新世紀

2014年10月15日号

映画『猿の惑星 新世紀』(マット・リーヴス監督)を見る。異民族との共存か、過去の恨みを引きずる好戦派の陰謀による戦争か。理想的な指導者の敵が内部にいることも含めて、面白い物語だが、当然、猿の世界を描いているわけではなく、古典的な人間社会の寓意だ。したがって、アメリカの銃社会も意識しているだろうし、日本の現状と照らし合わせて考えることもできる。それにしてもリーダーに成長したシーザーが立派である。現代の世界の指導者たちもそうなって欲しい。

2014/09/24(水)(五十嵐太郎)

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