artscapeレビュー

プレビュー:『衣服にできること 阪神・淡路大震災から20年』

2015年01月15日号

会期:2015/01/17~2015/04/07

神戸ファッション美術館[兵庫県]

ファッション美術館としての阪神淡路大震災から20年の節目へのアプローチ。津村耕佑による「家をなくしてしまったとき、人を最後にプロテクトするのは服になる」というコンセプトのファッションブランド・FINAL HOME、そして衣服を造形する眞田岳彦の新作などを展示する。実際の衣服としての機能性もあるが、こういったコンセプチュアルな作品が、震災との直接的な関わりをもって展覧されることで、震災時におけるアートの存在意義、抽象性の持つ力などをどのように深める切り口となりうるか。

2015/01/06(火)(松永大地)

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