artscapeレビュー

六甲の住居

2015年02月15日号

[兵庫県]

島田陽さんが設計した六甲の住居(2011)を見学する。1階が鉄骨スケルトンの透明な直方体で、その上に家型のヴォリュームが浮かぶ家だが、一体どうやって暮らすのかと思いきや、急傾斜の階段が続く、突き当たりの特殊環境ゆえに導かれた形式で、なるほど、見事に成立している。内部は、什器は少ないが、モノが多く、倉庫のようだ。二階の間仕切りには、神戸ビエンナーレ2011で島田さんがインスタレーションで用いたのと同じ素材を使っている。外周のバルコニーが構造を兼ねており、空間は軽やかである。

2015/01/11(日)(五十嵐太郎)

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