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モニカ・ソスノフスカ展「ゲート」

2015年03月15日号

会期:2015/01/20~2015/03/31

銀座メゾンエルメスフォーラム[東京都]

手前の部屋に3点、奥の部屋に1点、大きなジャンク彫刻が天井から吊るされている。鋼鉄製の門扉を押しつぶしたものだが、T字鋼や円筒鋼もグニャリと曲がっているので、よほど大きな圧力をかけたに違いない。門は内と外を分ける境界であると同時に、内外をつなぐ接点にもなる。つまり受容と拒絶の象徴でもある。さらに作者がポーランド出身であると聞けば、「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」と書かれたアウシュヴィッツ収容所の鉄の門扉をつい思い出してしまうが、それは作者の本意ではないはず。やはり、本来の機能を失った建築の一部が「アート」になるかクズ鉄になるかの分かれ道を示したのだろう。それも違うか。

2015/02/26(木)(村田真)

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