2017年11月15日号
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artscapeレビュー

肉筆浮世絵 美の競艶 ─浮世絵師が描いた江戸美人100選─

2015年05月15日号

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会期:2015/04/14~2015/06/21

大阪市立美術館[大阪府]

アメリカ・シカゴの日本美術収集家ロジャー・ウェストン氏が所蔵する肉筆浮世絵から、厳選した約130点を紹介している。浮世絵版画が量産品であるのに対し、肉筆浮世絵は1点物で希少性が高く、130点もの作品が揃う機会は極めて貴重だ。また、本展では江戸初期から明治に至る肉筆浮世絵の流れを通観することができ、その点でも高い評価が与えられる。さらに、浮世絵は上方で発生し江戸で発展した歴史的事実を踏まえ、上方の絵師をしっかりとフォローしているのも本展の特徴。その初期浮世絵ではダイナミックな線描が用いられ、女性美の基準が後世と明らかに異なるなど、興味深い事実を知ることもできた。こうした名品が国内に残っていないのは残念だが、外国人が日本美術を深く愛し、大切に保存してくれたことに感謝したい。

2015/04/13(月)(小吹隆文)

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