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大英博物館展──100のモノが語る世界の歴史

2015年05月15日号

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会期:2015/04/18~2015/06/28

東京都美術館[東京都]

大英博物館のコレクションから100のモノを選んで人類の歩みをたどるという、たんなるコレクション展とは異なる好企画。出品は、東アフリカで発見された180-200万年前の礫石器をはじめ、日本の縄文土器、メソポタミアの《ウルのスタンダード》、ガンダーラの仏像、ルイス島のチェスの駒、マヤ文明の祭壇、アフガニスタンの戦争柄絨毯(照屋勇賢を思い出す)、クレジットカードにまでおよんでいる。趣旨から察するに、選択基準は個々のモノの芸術的価値より歴史的価値のほうが優先されるわけで、だからロゼッタ・ストーンは出したい、けど門外不出だ、困った、ってんでそのレプリカを出してきた。もちろんレプリカとことわってはいるけれど、展覧会としては異例の荒技といえる。でももっとすごいのは「サッカー・ユニフォームのコピー商品」。チェルシーFCのユニフォームでドログバのネーム入りだが、インドネシアで製造されペルーで販売されたニセモノ。これを人類の歴史の1点として選ぶのもスゴイが、そもそもこれが大英博物館のコレクションに入ってること自体スゴイといわざるをえない。さすが大英博物館、ウツワが違う。

2015/04/17(金)(村田真)

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