2017年11月15日号
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artscapeレビュー

シンプルなかたち展──美はどこからくるのか

2015年05月15日号

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会期:2015/04/25~2015/07/05

森美術館[東京都]

リニューアルしていっそうシンプルさを増した展示空間に、「シンプルなかたち」がところ狭しと並んでいる。石や骨やダチョウの卵、幾何学的な曲面や結晶モデル、先史時代の石器や古代メキシコの立像、キクラデスの頭部像など「芸術」以前の造形物から、橋本平八の木と石による《牛》、ピカソの創作過程をたどれる連作版画(これも牛)、アニッシュ・カプーアの「孕んだ壁」まで、総点数130点。展示構成も時代や地域は関係なく、「形而上学的風景」「孤高の庵」「宇宙と月」といった恣意的な分け方をして、作品を引き立たせている。点数が多いのはうれしいけれど、とくに李禹煥の《関係項ーサイレンス》など、隣り合う作品が目に入って騒がしい。大量の作品をシンプルに見せるというのは難しいかも。

2015/04/24(金)(村田真)

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