2018年12月15日号
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artscapeレビュー

狂転体 展

2015年06月01日号

会期:2015/05/09~2015/05/23

CAS[大阪府]

「シュルレアリスムの再認識」を目的に、1977年に結成されたグループ「狂転体」。メンバーは、美術家、デザイナー、音楽家、TVプロデューサーなどで、常時7名前後のメンバーが入れ替わりながら、1983年まで活動を続けた。本展では、彼らの過去のイベント(現在のパフォーマンスに近いニュアンス)の遺物を展示した他、メンバー数名で共作した新作オブジェ、記録写真などが展示された。一部とはいえ、よくも作品が残っていたものだと感心したが、それ以上に重要なのが記録写真の存在である。筆者は「狂転体」の存在を知らなかった。研究者でも、よほど精通した人でなければ知らないだろう。関西の現代美術では、こうした活動の数多くが埋もれたままになっている。早急なアーカイブが必要だが、体制が整っておらず残念でならない。当事者たちが資料を整理してウェブを立ち上げるだけでも随分違うと思うのだが、いかがだろう。

2015/05/16(土)(小吹隆文)

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