2018年12月01日号
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artscapeレビュー

画楽60年 渡辺豊重 展

2015年06月01日号

会期:2015/04/04~2015/06/21

川崎市市民ミュージアム[神奈川県]

川崎市市民ミュージアムの二つの展示室を使い、渡辺豊重の60年におよぶ画業を振り返る大規模な回顧展。美術学校に行かず、団体に所属せず、自らをコンクール世代と称する。平面に留まらず、パブリック・アートとしての彫刻作品も手がける。美術学校には行かなかったが、画材店が主宰する研究所で難波田龍起、中谷泰の指導を受けたという経歴が興味深い。1950年代後半の具象的な初期作から岩手県立美術館での展覧会が始まった2014年の巨大な最新作まで約130点が並ぶなかで、とくに1970年代から80年代に掛けてのシルクスクリーン作品に惹かれる。フラットな画面に鮮やかな色とグラデーションで塗られたカタチは、なんら明示的ではないにもかかわらず、驚くほどエロチックなのだ。
 なお、世田谷美術館でも渡辺のシルクスクリーン作品が展示されている(世田谷美術館〈それぞれのふたり〉シリーズ「渡辺豊重と平野甲賀」、2015/4/21~7/20)。[新川徳彦]

2015/05/23(土)(SYNK)

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