artscapeレビュー

曾健勇「遺失の地」

2015年07月15日号

会期:2015/06/06~2015/07/11

東京画廊[東京都]

中国紙に描いた水墨画が約10点。描かれているのはロバや牛のような動物が多く、描き方はマンガチックというかメルヘンチックだが、動物の体の半分は骨になってるのが尋常ではない。これは童話の世界らしいが、中国社会を暗に批判してるんじゃね? 正面の壁には直接ロバ(馬?)を描き、その上に鳥を描いた板を立てかけている。これもなにか意味がありそうな。

2015/06/10(水)(村田真)

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