artscapeレビュー

杉戸洋 展「天上の下地」

2015年07月15日号

会期:2015/05/02~2015/07/26

宮城県美術館[宮城県]

絵画作品は、静岡のビュフェ美術館と同様、家型のモチーフが多い。また1990年代に、9.11を予感するような絵を描いていたことも発見だった。今回の展示は、空間に大きく介入し、あいちトリエンナーレ2013で青木淳と共同で美術館をリノベーションしたプロジェクトの展開形と言えるだろう。おそらく普段の展示室を知っているほど、その空間の変化を強く感じるはずだ。自転車置き場や柱など、前川國男の宮城県美の再解釈もいろいろとあり、それを見つけるのも楽しい。

2015/06/30(火)(五十嵐太郎)

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