2018年07月15日号
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artscapeレビュー

琳派イメージ展

2015年11月01日号

会期:2015/10/09~2015/11/23

京都国立近代美術館[京都府]

今年の京都は琳派400年を記念した企画が目白押しだが、本展もそのひとつ。琳派の影響が色濃い近現代の絵画、工芸、版画、ファッション、グラフィックなど80件を紹介している。出展作家は、加山又造、田中一光、神坂雪佳、十五代樂吉左衞門、冨田渓仙、上村淳之、池田満寿夫、福田平八郎など。展覧会末尾にはマティスの作品もあったが、これはいかなる解釈だろうか。マティスは極端にしても、「この人が琳派?」と首をかしげる作品がいくつかあり、我田引水の感を抱いた次第。その一方、「自分はどれほど琳派を知っているのか」と自省することもしばしば。私淑で受け継がれてきた琳派は、そもそも曖昧な部分を持っている。しかし、それを言い訳にするのは良くないだろう。筆者にとって本展の意義は、我が身を振り返る機会を得たことだ。

2015/10/08(木)(小吹隆文)

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