2018年07月15日号
次回8月1日更新予定

artscapeレビュー

三角みづ紀と14人の流動書簡 封をあける,風をやぶる、そらんじる

2016年01月15日号

会期:2015/12/16~2015/12/27

iTohen[大阪府]

現代詩手帖賞、中原中也賞、萩原朔太郎賞など多数の受賞歴を持ち、音楽活動も行うなど、若手詩人のなかでも抜きん出た評価を得ている三角みづ紀。彼女を軸に、詩と美術と音楽が往復書簡のようにコラボレートした。展覧会の構造は以下のような具合。まず三角が7篇の詩を創作し、画家や写真家が詩を元に美術作品を制作、その作品から三角が新たに詩を書き起こし、今度は音楽家へとリレーしていく。詩と美術と音楽の共演は必ずしも珍しくないが、詩を軸に反響を繰り返す本展のような形式はユニークだ。また、音楽作品は7作品中4作品を展覧会初日に公開し、残る3作品は会期中のライブイベントで発表したが、この仕掛けも効果的だった。なお、三角以外の参加作家は、美術が、いぬ、sakana、植田志保、川瀬知代、塩川いづみ、ミロコマチコ、ookamigocco、音楽が、森ゆに、YTAMO、木太聡、織原良次、青木隼人、坂東美佳、小島ケイタニーラブである。

2015/12/17(木)(小吹隆文)

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