2018年10月15日号
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artscapeレビュー

大平和正/楽空間 祇をん小西の造化(インスタレーション)

2016年04月01日号

会期:2016/02/27~2016/03/06

祇をん小西[京都府]

陶、金属、石などを駆使した独自の造形活動で知られる大平和正。彼は昨年に直径4.1mの土の球体を各地で展示し、京丹後市葛野浜では華道とのコラボレーションを行なった。その際、花を担当したのが祇をん小西の小西いく子であり、その縁と記録写真集の出版を記念して行なわれたのが本展である。大平は金属製の巨大な三角形のオブジェを用意し、「うなぎの寝床」と呼ばれる細長い京町家の3室を貫通させた。また、玄関と坪庭にも三角形の金属オブジェを配し、離れではボウル状の金属オブジェと掛軸、花の共演を行なった。ミニマルな金属彫刻と木造の古民家。その組み合わせはいかにも相性が悪そうだが、大平のプランはシンプルかつ大胆で、心地良い緊張感と共に作品と空間を見事に一体化させていた。作家の高度な空間解読力をまざまざと見せつけた展覧会であった。

2016/03/05(土)(小吹隆文)

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