2018年10月15日号
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artscapeレビュー

MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事

2016年05月15日号

会期:2016/03/16~2016/06/13

国立新美術館[東京都]

ファッションデザイナー、三宅一生の回顧展。会場はA、B、Cの3つのセクションにわかれ、セクションAには1970年代の作品、次のセクションBには1980年代の作品、そしてもっとも広いセクションCには代表作である「PLEATS PLEASE」をはじめ、「A-POC」、「132 5. ISSEY MIYAKE」など独自の方法論をもちいた革新的な作品群が展示された。初期の作品がまったく古びて見えないことに驚き、「一枚の布」というコンセプトが三宅の服づくりにおいていかに一貫した確かなものであったかをあらためて知ることとなった。
三宅一生は「ISSEY MIYAKE SPECTACLE: BODYWORKS」展(1983年)、「ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」展(1998年)、「A-POC MAKING: ISSEY MIYAKE &DAI FUJIWARA」展(2001年)など、国内外で充実した展覧会を重ねてきた。また、2007年にはデザインのための美術館、21_21 DESIGN SIGHTを開設し、展覧会のディレクターとしても積極的に活動してきた。ふりかえればその原点は1975年の「現代衣服の源流」展にはすでに認められ、展覧会の実績もかなりのものである。本展では、グラフィックデザイナーの佐藤卓が一部の会場デザインを、デザイナーの吉岡徳仁が「グリッド・ボディ」によるインスタレーションを担当するなど、三宅にゆかりのあるクリエイターたちが結集して、開放的だが緊張感のある、楽しく美しい空間がつくり出された。ファッションにとどまらない、三宅一生の世界の広がりを存分に堪能できる展覧会であった。[平光睦子]

2016/04/16(土)(SYNK)

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