2018年04月15日号
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artscapeレビュー

プレビュー:1945年±5年 激動と復興の時代 時代を生きぬいた作品

2016年05月15日号

会期:2016/05/21~2016/07/03

兵庫県立美術館[兵庫県]

日本の近代史で最も激動の時代といえる1940年から50年の11年間。日中戦争から太平洋戦争、敗戦、連合国の占領統治と続いたこの時代に、日本の美術はどのような展開をたどったのかを、約200点の作品で振り返る。展覧会は4章で構成される。その区分は、戦時中でもまだ余裕があった1940年~1942年頃、戦況が厳しくなり自由な制作ができなくなった1943年頃~1945年、敗戦直後の1945年~1946年頃、戦前から活躍していた作家の再始動と新世代の台頭により、戦中戦後の断絶が徐々に見えてくる1947年~1950年だ。岡本太郎、北脇昇、小磯良平、駒井哲郎、須田国太郎、東山魁夷、松本竣介、吉原治良など錚々たるメンバーが名を連ねるほか、藤田嗣治の初期の戦争画《シンガポール最後の日(ブキ・テマ高地)》、香月泰男が満州から家族に宛てた手紙、水木しげるが捕虜時代に描いた素描が出品される。見どころが多く、大いに考えさせられる展覧会になるだろう。

2016/04/20(水)(小吹隆文)

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