2018年07月15日号
次回8月1日更新予定

artscapeレビュー

森村泰昌アナザーミュージアム(NAMURA ART MEETING '04-'34 Vol.05「臨界の芸術論Ⅱ─10年の趣意書」より)

2016年06月01日号

会期:2016/04/02~04/04、05/03~05/05、06/10~06/12

名村造船所跡地[大阪府]

国立国際美術館の「森村泰昌:自画像の美術史─「私」と「わたし」が出会うとき」展と連動した本展では、森村の作品に使用された舞台セットや背景画、小道具などが展示され、映像作品《「私」と「わたし」が出会うとき─自画像のシンポシオン─》のメイキングシーンを収めたドキュメント映像も上映されている。日頃は立ち会うことができない制作現場を覗けるのは、美術ファンにとって大きな喜びだ。舞台セットや小道具を生で見ることにより、森村の作品が多くのスタッフを擁するプロジェクトであることが実感できた。また、美術史に侵入する森村の作品世界に、さらに自分が侵入することで、もともと複雑な構造を持つ作品世界にさらなるひと捻りが加わるのも面白かった。本展は4月から6月まで開催されているが、各月とも3日間しかオープンしない。筆者は4月に行きそびれて、1カ月待たされたが、出かけた甲斐があった。幸い会期がまだ残っているので(6月10日~12日)、国立国際美術館の森村展を見た人は、こちらも併せて鑑賞するようおすすめする。

2016/05/05(木)(小吹隆文)

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