artscapeレビュー

「KOGEI かなざわ2016」記者発表

2016年09月15日号

会期:2016/08/31

dining gallery 銀座の金沢[東京都]

金沢21世紀美術館の「工芸とデザインの境目」を中心に、秋に金沢市内で展開されるイベント「KOGEI かなざわ」の記者発表。冒頭で最新ニュースとして、東京国立近代美術館附属の工芸館が2020年までに金沢に移転することが決定したと発表。グッドタイミングですね。続いて、「KOGEI かなざわ」の核となる「工芸とデザインの境目」(2016年10月8日~2017年3月20日)について、同展監修のデザイナー、深澤直人から説明がある。工芸とデザインの違いはなにか? 工芸は職人が手でつくるけど、デザインは機械が大量生産するとか、工芸は古ければ古いほど価値が増すけど、デザインは新しければ新しいほど価値が高いとか。そんな両者の境目を提示していくという。これはおもしろそう。そのオープニングから3日間、金沢市内の工芸店やギャラリーを中心に「かなざわKOGEIフェスタ!」を開催。街全体で工芸に触れてもらおうという趣向だ。そのほか、「金沢21世紀工芸祭」(2016年10月13日~2017年2月26日)、「第3回金沢・世界工芸トリエンナーレ」(2017年1月21日~2017年2月11日)など、秋から来春にかけて工芸イベントが目白押し。こんなに工芸一色に染まっていいの?

2016/08/31(水)(村田真)

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