2018年10月15日号
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artscapeレビュー

中原浩大 Educational 前期

2017年02月01日号

会期:2017/01/07~2017/01/21

ギャラリーノマル[大阪府]

本展は中原浩大の個展であり、もちろん彼の作品が展示されている。しかし、そのほとんどは幼児から少年時代の中原、つまり美術家になる前の彼が描いた作品である。展覧会は前後期に分かれていて、筆者が取材した前期では、彼が2歳から幼稚園の頃に描いた絵が展示されていた(現在の作品も別室で展示)。そこで見られるのは幼児ならではの自由なものだが、幼稚園に入るとテレビ番組のヒーローが登場するようになり、同時に一種の定形化というか、社会的矯正のようなものが混じってくる。なるほど、人は幼稚園の頃から社会化が始まるのか。一方でこれら幼児期の絵には現在の中原のエッセンスが詰まっているようにも見え、一人の芸術家が形作られていく過程として興味深く見ることができた。後期(1/23~2/4)には小学校以降の作品が展示される。少年・中原浩大の絵がどのような軌跡をたどっていくのかに注目したい。それにしても彼のご両親は、よくもこれだけ大量の絵を保存していたものだ。確か父母ともに教師だったと記憶しているが、我が家とは大違いだ。

2017/01/10(火)(小吹隆文)

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