2018年04月15日号
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artscapeレビュー

アントニ・ガウディ《カサ・ミラ》《カサ・バトリョ》

2017年06月01日号

[スペイン]

ガウディの《カサ・ミラ》へ。人工的な丘を散歩するような屋上の楽しさはハンパない。居室はこれだけ広いと、変則プランで使いにくいといった些細なことは、気にならないだろう。何よりも中庭ほか外気に触れる部分が多く、ガラスを通じて採光し、その明るさに、壁構造から脱却したモダンの精神を感じる。《サグラダ・ファミリア》よりも、空間の体験が面白い。続いて、伊東豊雄のガウディへのオマージュと言うべき仮面のホテルを過ぎて、《カサ・バトリョ》へ。これは大小さまざまな開口にいろんな仕掛けがあって興味深い。カテナリー曲線はここでも多用されている。ガウディの建築はどれも入場料が高いが、おそらく値下げするともっと行列が長くなるのだろう。観光客も非日常のテーマパーク的に空間を受容している。

写真:左=《カサ・ミラ》 右上=伊東豊雄《スイーツアベニュー》 右中・右下=《カサ・バトリョ》

2017/03/31(金)(五十嵐太郎)

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