2017年12月15日号
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artscapeレビュー

《宇土マリーナハウス》《宇土市立網津小学校》《宇土市立宇土小学校》

2017年08月01日号

[熊本県]

熊本市内に向かう海辺の道路沿いにしょうもない建物やつぶれた店舗が続くなか、吉松秀樹によるストライプを施した《宇土マリーナハウス》は一服の清涼剤だった。坂本一成による《宇土市立網津小学校》は、集落のように連続するヴォールト屋根が印象的なデザインだが、現地を訪れると、周囲にビニールハウスが並ぶ風景のヴァナキュラー的な表現のように見える。そしてCAtによる《宇土市立宇土小学校》の外観は、強く主張しないが、階段を上って中庭群が見える2階レベルを散策すると、とても魅力的な空間であることに感心させられた(休日のために、子どもがまったく不在でもよいのだ)。威圧的になりがちな体育館のヴォリュームも巧みに全体の構成に組み込み、プールもカッコいい。ただし、教室には入ってないので、さまざまなに配置されたL壁の効果は確認できなかった。

写真:上3枚=《宇土市立宇土小学校》 左下2枚=《宇土マリーナハウス》 右下2枚=《宇土市立網津小学校》

2017/07/15(土)(五十嵐太郎)

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