artscapeレビュー

植田志保展 色のすること「接触」

2017年08月01日号

会期:2017/06/27~2017/07/02

LADS GALLERY[大阪府]

植田志保の作品は透明水彩の軽やかさを活かした抽象画で、風景あるいは光や水の戯れのようにも見える。筆者は過去に何度か彼女の個展を見てきたが、今回はいままで見たなかで最も広い会場だった。そのせいか作品のサイズが大きく、それらがずらりと並ぶ様は圧巻だった。これならさらなる大作(100号以上とか)にトライしても大丈夫ではないか。いずれにせよ本展は、筆者がいままで勝手に抱いていた作家像に変更を迫るものだった。また展示構成も秀逸で、長い壁面に2種類のサイズの作品を一列に並べる一方、小品は奥の壁面にまとめてランダムに配するなど、メリハリが効いていた。湯澤美菜(精神科医)と倉持陽介(スパイラルガーデンギャラリー担当)が寄稿したテキストのパネルも、デザイン・配置共に申し分なく、展覧会のグレードを上げるのに寄与していた。

2017/06/27(火)(小吹隆文)

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