2018年07月01日号
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artscapeレビュー

1000年忌特別展「源信 地獄・極楽への扉」

2017年09月15日号

会期:2017/07/15~2017/09/03

奈良国立博物館[奈良県]

「往生要集」などを通じて死後の世界のイメージに影響を与えた比叡山の僧・源信にちなむ、絵画と彫刻を展示する企画だ。聖衆来迎寺六道絵をはじめとする地獄図が生き生きと描かれ、アーティストを触発したことがうかがえる。ただ、極楽図の方は、平穏過ぎて、どうしてもやや単調になってしまう。地下通路を経由して、なら仏像館へ。これだけ大量に仏像を一堂に並べると、時代ごとの造形の違いが実物で勉強できる。確かに、飛鳥/奈良時代だと顔が違う。われわれが一般にイメージする仏像の顔はそれより後のものである。ただし、ここのリノベーション、真上に顔を向けないと、ほとんどオリジナルの天井が隠れてしまうのは残念だ。

写真:上=《なら仏像館》 下=《奈良国立博物館》

2017/07/23(日)(五十嵐太郎)

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