2017年11月15日号
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artscapeレビュー

つながる食のデザイン展

2017年11月01日号

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会期:2017/10/07~2017/10/22

デザイン・クリエイティブセンター神戸[兵庫県]

神戸の食に関わる人々が考える未来像や諸活動を紹介する展覧会。シェフ、酪農家、販売者らとクリエイターたちが協同して、映像や展示を通じ「食」の現場の問題を可視化する試みである。食の安全や今後の可能性、酪農にみるサステナビリティやエコロジー、パンの製造工程から流通に至る過程にみる個人の価値観の検討、豚まん製造にみる職人技、食に関わる疑問を消費者と製造者が語るドキュメンタリー、売り場での消費者とのコミュニケーションの価値、食育の問題、チョコレートから味覚の記述を参加者に再考させるもの等々、テーマは多様で幅広い。デザイン・クリエイティブセンター神戸は、食のデザインに関わる実践的プロジェクトやイベントを連続的に行なってその記録をまとめてきた。そこには現場のヒアリングで多くの問題が提起、諸反応が蓄積されてきただろう。本展は、食の問題を異なる立場から表明するという点では意義深いが、各人のさまざまなコンセプトあるいは意見の蓄積を「どう見せるのか」あるいは「どうテーマ構成するのか」という点で、より総合的なディレクションが必要だと感じた。とはいえ、これからも市民を巻き込み、都市の活性化を促す、同センターの地道な営為を応援してゆきたい。[竹内有子]


会場風景

2017/10/16(月)(SYNK)

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