2018年04月15日号
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artscapeレビュー

プラハ城

2017年11月15日号

[チェコ、プラハ]

プラハ城を再訪するが、目的は古建築ではなく、プレチェニックによるヘンタイ的な改修のみだ。前回見落としていた箇所が複数あったことに気づく。ものすごくヘンなデザインをあちこちに挿入しているのに、膨大な数の観光客で他にそれを見ている人が誰もいない。ガウディほど明らかにヘンでもない、ぎりぎりのラインか。ワグナーの影響を受けたデザインもあるが、日本では古建築のある環境にプレチェニック的な操作をしたら怒られそうだ。彼とその弟子が継承した改修のデザイン展も城の一角で開催中だったが、そこだけ見事に閑古鳥である。続いてプレチェニックの《聖心教会》へ。前回なんじゃこりゃと一番のけぞった建築である。モダニズムを切り開く《トゥーゲンハット邸》と完全に同時代なのだが、お前はいつの時代から来た人間なのかと言いたくなるような時空を超えたデザインだ。今回は修復中のため、両サイドのオベリスクを含む外観一部とあの奇妙な照明を吊り下げた内観は見ることができなかった。

写真:左・右上・右中上=プラハ城 右中下・右下=《聖心教会》

2017/09/20(水)(五十嵐太郎)

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