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第41回 五美術大学連合卒業・修了制作展

2018年04月01日号

会期:2018/02/22~2018/03/04

国立新美術館[東京都]

時間がなくて日芸と造形大は見られなかったけど、この2校は人数が少ないので無視するとして(失礼)、今年の感想はなんといってもぼくが見始めて以来の大不況ということだ。武蔵美と女子美はほぼ全滅、多摩美に合格点を挙げられる作品が2、3点あったくらい。1点だけ挙げると、名前はメモし忘れたけど、キャンバスの表裏に地表と地中の様子を描き、両面が見えるように壁に斜めに立て掛けた作品。キャンバス画は本来、木枠が見えないほうが表だが、この木枠には植物のレリーフが施されており、これを額縁と見れば表になり、木枠として見れば裏になる。つまり両面とも表であり、裏でもあるリバーシブル絵画なのだ。木枠と額縁というパレルゴンの相互入れ替えを可能にした発想に脱帽。

2018/03/03(村田真)

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