artscapeレビュー

高橋耕平 個展 Take-A little action and small accident

2009年01月15日号

会期:12月10日~12月21日

GALLERY RAKU[京都府]

薄型モニターに映し出された映像は、一見スチール写真のよう。しかし、じっと見続けていると、時折人物が動いたり、画面が微妙に手ぶれしていることに気付く。既成イメージに小さな仕掛けを施すことで、見る者の常識を編集し直すということか。でも、一旦気付くと、今度はそれ自体が既成イメージになってしまう。そこまで読み込むのが高橋の意図だと思われるが、いわゆる脳トレ的なサプライズで止まってしまう可能性も高い。かといってハードルを下げれば陳腐になるし。さじ加減が難しいところだ。

2008/12/16(火)(小吹隆文)

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