artscapeレビュー

ルイ・カーン展

2009年12月01日号

会期:2009/10/10~2009/11/22

ギャラリーヤマキファインアート[兵庫県]

ルイ・カーンといえばシュポール/シュルファスの作家。その程度の知識しかなく、有名作家の新作を関西で見られるなんて、という一点で画廊に出かけた。メッシュの上に半透明の絵具で描かれた作品は、エレガントな軽やかさを放っており、いかにもフランス人という感じ。モネの《睡蓮》との関連もうかがえる。支持体の特性ゆえ透過光が壁面に映り、エコーのような効果を上げているのも印象的だった。

2009/10/30(小吹隆文)

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