artscapeレビュー

TASTING ART EXHIBITION

2010年04月01日号

会期:2010/03/03~2010/03/14

阪急百貨店メンズ館[大阪府]

百貨店とアートが手を組む試みはバブル期にしばしば見られたが、不況の昨今はとんと御無沙汰である。そんな状況下で珍しく開催されたのが本展。男性向けのショップが並ぶ阪急百貨店メンズ館の地下1階から地上4階までの各フロアに、約60作家、約100点の作品が展示された。展示方法は平面作品をイーゼルにかける形式が多く、正直取ってつけた感は否定できない。もし今後も継続するなら展示方法には改善の必要がある。そんななか、まるで最初からそこにあったかのごとくマッチしていたのが越中正人と岡本啓だ。2人の展示に同種のイベントの可能性を感じた。傍から見ても交渉事が多く大変そうな企画だが、今後も継続されることを望む。

2010/03/09(火)(小吹隆文)

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